尾呂志学園のめざす小中連携教育

【視点1: 児童生徒の連携】 

=さまざまな教育活動における子どもたちの連携=

 尾呂志学園では、児童生徒が、さまざまな場面で協働し、お互いに影響や刺激を与えあいながら、それぞれの発達段階に応じた役割を果たすことにより、児童生徒一人ひとりの成長や発達につながる教育活動の連携をめざします。

 

○小学生が中学生と関わりを持つことで…

 小学生が中学生と一緒に活動する中で、中学生の創造力や企画力・実践力を目の当たりにすることにより、その先輩への憧れなどを自分自身の「やる気」へとつながる刺激や動機付けにすることができます。「中学生になったら、自分たちも尾呂志学園の伝統を受け継いで頑張ろう」という意欲や目的意識を持たせることができ、その向上心が子どもたちの小学校生活をより充実させていくことになります。

○中学生が小学生と関わりを持つことで…

 中学生が小学生と一緒に活動する中で、小学生に対して一方的な説明や指導をするだけではスムーズな運営はできません。小学生と同じ目線に立って、相手の理解の様子を見ながら説明や表現ができているかなどを確かめながら、フォローしていくことがとても大切であるということを実感することができます。小学生と一緒に活動に取り組む体験や学習を積み重ねることが、日常的に相手の立場に立って物事を考える姿勢や思いやりを育むことになり、人権意識の向上につながります。

 尾呂志学園では、このようなねらいを持って小中連携に取り組み、小学生が中学生と、そして、中学生が小学生と関わりを持って活動できる場面や環境を積極的に設定することにより、生徒一人ひとりの成長や発達を支援(指導)します。

○小中合同の運動会や文化祭などの行事

○米作り体験学習(中学生から小1・2年生への田植え・稲刈り説明会など)

○読書タイム(中学生から小学校低学年へ、本の読み聞かせ)       など

 

【視点2: 教師の連携】 

=学習指導面(授業を中心に)における教師間の小中連携=

 尾呂志学園では、小・中の教師が、児童生徒の9年間の成長や発達に直接的に関わることにより、少人数指導のメリットを活かしながら、一人ひとりの児童生徒の学力の定着と向上につながる系統的な学習指導の連携をめざします。

 

○中学校の教師が小学生を指導することで…

 中学校の教師が小学校で担当教科の授業を行い、小学校での学習内容を把握し、また、専門性を活かして一人ひとりの児童への理解を深めたりすることにより、その児童が中学校へ進学したときの指導(授業)へとスムーズにステップアップさせていくことができます。また、中学校の教師にとって小学生の発達段階に応じたていねいな指導方法を経験できることも、スムーズな小中の接続(中1ギャップの解消も)のためには大きなメリットと言えます。

尾呂志学園では、このようなねらいを持って中学校側からの小中連携に取り組み、3年間だけではなく、中学校の視点から9年間を見通した学習指導の展開をめざします。

○全教員による小中が連携した授業研究や校内研修の推進

 9年間を見通した学習指導の実践のためには、全教員による授業研究や校内研修が必要です。

小学校の教師が中学校での授業研修を行い、中学生の学力や学習状況を把握することにより、自分の指導(授業)に対する検証を行うことができます。そして、その検証によって明らかになった成果と課題を、現在の小学校での授業にフィードバックして授業改善につなげることができます。

 中学校の教師が小学校での授業研修を行い、小学生の学力や学習状況を把握することにより、小学校の教師のきめ細やかな指導を活かして、より専門性の高い授業改善につなげることができます。

 授業研究や校内研修を全教員で行うことにより、小中間の情報交換などが頻繁に行われ、児童生徒に対するきめ細やかで適切な対応を効果的に行えるようになります。そして、小学校から中学校への学びのリレーがスムーズに行われるようにします。小中それぞれの課題を共有しながら、小中合同の授業研究や校内研修を推進し授業力向上を図り、互いのよさを生かした指導を通して、学習意欲や学力の向上につなげていきます。